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怪しい老人が道を尋ねてきた Sさん

日が短く感じる冬のある日のこと、まだ、”日の明るい内に”と思い。4時ごろ、2匹の犬を伴って、散歩にでかけた。散歩が終わりかけのころ、道に自転車をとめた老人が、頭を下げ、私に近づいた来た。

「隣町に行くは、どの道を行けばいいのですか。」思わず、目を疑った、その老人、前歯が2本しかなく、しかも、異臭がする。

私は、「そこの信号を左にまがり、次の信号で、誰かに尋ねてください。」と言って、足早にその場を去った。

散歩から帰る途中から、心の中に”もやもや”するものがあった。「あの爺さん、本当に、大変、交通量多いあの道を自転車でいけるのか、不安に感じるようになった。」

約、15分後、私は家に帰り、思った。「徒労に終わってもいいから、あの爺さんを、車で探そう・・・」

私が言った、交差点のところに、その老人は居た。道行く車や人に、道を尋ねようとしているのだが、誰も対応してくれていない様子だった。

「おじいさん、解った、私が道案内するよ」

それから、30分、その爺さんの自転車を伴走しながら、目的地まで、赴いた。

帰り際に、「爺さん、今日、何処までいったの・・・」「隣の市の職安・・・・」
「えぇ 本当に、自転車でいったの(片道15キロぐらい)」
「仕事が無くてね・・・・」
「そうなんだ、ところで、何歳なの?」
「70歳」
「今日は、ありがとうね」

そう言って、その場から自転車で立ち去っていった。

暫く、私は、今までのことを振り返っていた。

そうしているうちに、私の目に、大粒の涙が、流れ。胸は熱く苦しいものがこみ上げてきた。

以前の私なら、箱に入ったまま・・・・その老人を体よく、あしらっていたに違いない。

人を怪しいとみるや軽蔑の箱に入っていただろう。

箱の法則は、人に対する思いやりの心を、大きく成長させると、実感した出来事であった。


日時: 2007年12月18日 17:49